まっちのブログ

のんびり学生です

私の山王戦

 

こんにちは

 

今日は、私の山王戦ってことで

私の人生の中で最も記憶に残る試合についてお話しします

スラムダンクをご存じない方のために山王戦についてまず説明をします

 

山王戦とは漫画『スラムダンク』で主人公・桜木花道が所属する湘北高校バスケ部と

高校最強の山王工業バスケ部との試合の事を言います

この試合はラストまで目が離せないとてもハラハラするものです

今やってる映画は、この山王戦が中心になっているのでぜひ気になる方は観に行ってください

(私はこの映画がスラムダンクデビューです(^○^))

 

実は、この試合に近い試合を私は高三の総体で経験しました

相手は三年前の総体で私の先輩達を引退させた、いわゆる因縁の相手…

 

私達のチームは、メンバー交代はできるものの

スタメン5人でゾーンもセットオフェンスも一年間ずっと練習してきたので

5人の絶妙なバランスがあるわけです

このベストの5人で私たちは因縁の相手に向かいました

 

試合は、自分達のやりたい事はさせてもらえるものの

相手もやりたい事ができているという、お互いに譲らない展開

 

ハーフが終わった時点で2点ビハインド

普通なら、引退もかかってるわけですから緊張で体が硬くなりそうですが

私は「私のチームが絶対に勝つ」と感じ、とても冷静にハーフタイムを過ごしました

あの時周りの音があまり聞こえていなかったので、あれが世に言う”ゾーン”なんだろうな

 

スタメンは私と同学年のエースと一個下の3人

一個下の3人がとても焦ってるように感じたので

後半開始前にみんなで集合して「大丈夫、〇〇(私の学校)が絶対に勝つから大丈夫」

と声をかけました(今考えたらこれがいいかどうかはわからない)

 

後半もどんどん試合は進んでいくものの

差が開くわけでもなくシーソーゲームが続いていました

 

苦しい時こそチームの約束、Gがセットオフェンスの指示を出したので

いつものように動き出しました

このセットオフェンスは、スリーのシューターが気持ち良く打てるために

各々スクリーンをかけたりきれたりして

私はコーナーのスリーラインで、一応スリーの構えをする

 

前年まではかなり打率が良かったので私がシューターになりかけていたんですが

とあることがきっかけでフォームを変えてしまい

そこからスリーが全然入らなくなってしまいました(頑固さが必要だった( ;  ; ))

 

だから私はいつも構えるだけ、コーナーからのスリーは個人練習で毎日していたものの

試合で私にボールが回ってくることなどほとんどありませんでした

 

でも、その時は相手のディフェンスが良かったのかシューターにボールが入らず

コーナーの私にボールが回ってきました

そこでも焦ることなく、落ち着いてコーナーからシュートを打ち

いつもの練習の甲斐があってシュートは決まりました

(後でビデオで見返したらベンチもギャラリーもここで大盛り上がり、学年の先生が何人か観に来てくれていて当時の私のあだ名を叫ぶ『王子〜!!』って声もしっかりビデオに入っていました笑)

 

決まってからも油断する事なく、ゾーンで固く守りきって

試合終了の笛がなり点差をみれば3点差で勝利

 

点数だけでみればスリーの3点に思うだろうが

これは私達みんなの3点でした

 

先生に「お前、もうスリー打つな」と言われてもずっと練習していた私の3点

苦しい練習で涙を流しても最終的にコートに戻ってきた乗り越えてきたみんなの3点

三年前に負けて悔しかった先輩の3点

何もわからない中一の私に叱ってくれた先輩の3点

毎日練習で指導してくれた先生の3点

毎朝5時に起きて朝練に送り出してくれて、どんな時も応援してくれた母の3点

この3点には色んな人の色んな思いが詰まってます

 

中一から高三まで本当に色んな事があって

苦しい練習ばかりで、何度も逃げ出しました

それでもあのチームでバスケをするのが自分に1番合っていて

最後まで戦い抜きました

 

 

これが私の山王戦です

 

 

 

 

 

試合が終わった瞬間、4ピリオドコートに立ち共に戦った後輩達が泣き出して

すごい緊張感の中で戦っていたんだなと改めて実感しました

中一の頃怒られてばかりで、怖くて怖くて仕方なかった

三年前に引退した先輩達も「因縁の相手を倒してくれてありがとう」と

めちゃくちゃ喜んでくださって

本当に頑張ってきて良かったなと思いました

 

 

 

この試合とあのチームにいた事は私の人生の誇りです

でも、これから先もこれにすがるわけではなく

これよりもっと輝きたいのが本心です

物理の世界、私にはまだまだ何もかもが足りなくて

今も悔しい思いばかりしていますが

絶対に私が物理をするのを諦めることはないです